去り行くものは

ジェラール・ミュロ ガトーショコラ

今日、浅からぬおつきあいのあった職場の同僚が、退職していきました。
私がパートタイマーとして入る直前に入社され、いっとき独立して数年後に復職。
そしてまた退職。


私の勤め先には数少ないまっとうなセンスの持ち主で、たいへんな美人の上に英語が堪能、仕事もよくできる女性だったので残念でなりません。
私は叱られることが多かったのですが、お怒りの理由がまことにもっともだったので根に持つようなことはいっさいありませんでした。
日中はお取引先・外注さん、退社時には役員からパートさんにまで、ひとりひとりていねいに退職の挨拶をされていました。
これまで何人も会社を辞めていかれたので同僚の退職には慣れっこだったし、お仕事だけのお付き合いだから、とドライに構えていましたが、いざご挨拶をする段になったら涙が出てきました。
自分でも驚いた。


彼女には教えられることが多かったし、ひそかにロールモデルになぞらえていたので、それを失う心細さが一気に押し寄せてきました。
いなくてもいい人ならいっぱいいるのに(含自分)、どうして有能な人から辞めていくかな。


画像は退職のご挨拶にいただいたジェラール・ミュロのガトーショコラ、プティサイズです。