桜の枝

1週間前に咲き始めた東京のソメイヨシノですが、花冷えの日が続いてまだ三分咲きといったところです。
今日あたり満開か、と開花宣言のときはみな考えたんですけどねえ。
向かいのお住まいでは職人さんが2人ほど来て、庭木の選定作業をされていました。
見るともなく目をやると、つぼみがたくさんついたソメイヨシノの枝が無造作に路上に置かれています。
「ああ、剪定ごみとして捨てるんだ」と気がつくと、一瞬だけ迷ったものの、思い切って職人さんに声をかけてみました。
「枝を少し分けていただけないでしょうか」
何言ってんだ、とけんもほろろにあしらわれるのを覚悟していたのですが、温厚な職人さんはこちらの意図をすぐに察してくれたらしく、「いいですよ」と路上の枝を家庭の花瓶にも生けやすい長さにぱちぱち切ってくれました。
なんて親切なんでしょう。
しかも、「枝振りがおもしろいのも混ぜましょう」と、形の変わった枝を1本だけ入れてくれました。
それがこの画像です。
感謝感謝で何度もお礼を申し上げました。
断りもなく黙って枝をいただいてくるとか、
欲張ってたくさんおねだりするとか、
浅ましい真似をしなくてよかった。
シルバー人材センターの職人さん、ほんとうにありがとうございました。