美食山形〜山菜料理編
山形遠征には温泉と米沢牛がもれなくついてきますが、彼の地の魅力はそれだけではありません。
他にも美食ネタが実に豊富。
今回食がたいへん充実していたので、備忘と自慢を兼ねてご披露します。
山形新幹線を降りてまず向かったのが『山菜料理 出羽屋』。
西村山郡西川町、と言われても、「どこですかそれ」と突っ込みたくなるロケーションです。
もちろん地元の方は先刻ご承知なのでしょうが。
とまれ、雪をいただく月山を臨みながらのドライブはまことに快適で、霊峰とはかくも神々しきものか、と感激しきりです。
これといった目印もない山あいの空き地にぽん、と出現。
たたずまいは、お店のパンフレットによれば「行者宿の面影を残す」というお話でした。
お昼前だと言うのに駐車場はほぼ満車。
もしかして人気店?
個室のお座敷にご案内されます。
調度や普請は感嘆するほどではないように見えましたが、観察不足だったかも。
お庭はご立派で、こんな感じ。
お品書きの中から、3000円の山菜定食を頼みました。
まず出てきたのがこれ。
バラエティに富んだ和え物の小皿です。
こちらはきくらげと食用菊。
きくらげはくるみ味噌、菊はごまあえ(だったかな)。
以下、からし和え、酢醤油あえ、酢みそ和えと続きます。
素材はぜんまい、わらび、ギョウジャニンニク、ジュンサイと、仲居さんが各々説明してくれたのですが、覚えきれませんでした。
それぞれ趣向を凝らし味わいに変化があり、これだけでもお腹いっぱいになりそうです。
そしてメインの月山山菜そば。
南部鉄なべいっぱいのきのこと山菜が出てきます。
おだしはカシワで取っているとか。
特製月山そばは、お鍋で一緒に煮てもよし、おだしでもりそば風に食すもよし。
最初はこんなにたくさん食べられないよ〜と思いましたが、難なくお腹におさまりました。
しかも胸やけ胃もたれまったくなし。
よい素材、よいおだしを使っているに違いありません。
「山菜?何だかビンボくさそう...」なんて一瞬でもひるんだ自分を深く恥じました。
なおこの山菜なべ、月山そばとあわせてこの地の名物料理だそうです。
ご案内の方にいわせると、ヨソで出しているのは似て非なるものだとか。
土地の滋味を味わい尽くせるメニューでした。