ヨソさんはつらいよ

朝の渡月橋

今日は物集女にあるくいしんぼー山中の和風ステーキランチを食べに行きました。ここはどんな食通の方でも安心してご案内できる、たいへん信頼できる洋食のお店です。私のような者が居座っては申し訳ないので、こちらにうかがうのは月に一度と決めています(←myルール)。それでもあちら様は覚えていて下さって、ステーキの焼加減をいちいち尋ねられることもなく、黙っていても食後はブラックコーヒーが出てきます。ありがたいことです。
今日もいつものようにカウンターに案内され、いつもの和風ステーキランチをお願いしました。前菜のグリルドポテトからして完璧に美味。栗のヴィシソワーズ風もすばらしく、ステーキはもちろんデザートまで堪能しました。
ああそれなのに、どうして食後のコーヒーがいいかげんなんでしょうか。画竜点睛を欠くとまでは申しませんが、カップを暖めたお湯が受け皿に残ってます。お客様は次々と訪れご主人もマダムも常連と思しき方のお相手で忙しく、何だかないがしろにされた気持ちでお店を後にしました。
でもこれは、京都では(たぶん他の地方都市でも)よくあること。私のような得体の知れないヨソさんが常連扱いしてもらうことを期待する方が間違ってます。もちろん来月もお伺いしますし、クレームなんて言いません。
独り身で、若くも裕福でもなく、地縁もないヨソさんの悲哀を改めて感じた土曜日の午後でした。