サッカー茶柱観測所

サッカー茶柱観測所

図書館に予約した本が10冊以上、待てど暮らせど確保連絡がこないので、夏休みの時間つぶしに書架で目についた本を借りてきました。
えのきどいちろう著 『サッカー茶柱観測所』2007年 駒草出版
えのきどいちろうさんって、サッカー詳しい人だったかしら?
明石○さ○まみたいにドメスティックのサッカーシーンを嘲笑する立ち位置のライターさんだったら不愉快だからすぐ返却しよう、とハナから逃げ腰だったのですが、これがおもしろかったんですよ。
サッカーマガジンの連載コラムがメインで、日本代表や海外クラブはもちろん、J1J2、大学高校サッカー、なでしこまで網羅しています。
何よりうれしかったのは、サッカーが好きでたまらない、スタジアムへ通ってしまう人間(私のことだ)に対する深い共感が感じられることです。
小瀬へ甲府×鳥栖戦を見に行かれたときの記事や日立台の柏×仙台の記事は胸を打ちました。
やっぱり熱い気持ちでスタジアムに来てくれる人の文はいいなー。暑苦しいのは困るけど。


最後のトヨタカップ・ポルト×オンセ戦とかなでしこのメキシコ戦とか、「あーこの試合私も行ってたっけ」と思い出がかぶるのも一興。
等々力&フロンターレを何度も取り上げてくれているのもうれしいです。
観客3000人とかの不人気なころからご覧いただいていて、何だろなーと思ったらご実家が向ケ丘遊園だったんですね。
2003年J12最終節、等々力での広島戦の記事は出色です。